金剛界曼陀羅の仏たち(2)



21.不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 アモヂャシッジ  密号 悉地金剛・成就金剛
身体は緑色。釈迦、天鼓雷音如来と同体。確実に仏の働きを成就する尊であるという意味。毘盧遮那が確実で最も勝れた、様々な働きが成就する境地に入り、肩の上から光を放って北方の無量世界を照らすとされている。
成 身 会 左手は金剛拳にしてお臍の前におき、右手は施無畏印。
三昧耶会 五鈷杵を横にし、その上に十字五鈷杵が載った蓮華。
横の五鈷杵は、仏と衆生の五つの智慧が一体であるとことを現し、十字五鈷杵は如来が働くとき衆生救済の働きがあらゆる方向に向かって障害なく完全であることを表している。
微 細 会 身体は緑色。左手は金剛拳にしてお臍の前におき、右手は施無畏印。
供 養 会 身体は緑色。左手は金剛拳にしてお臍の前におき、右手は施無畏印。
降三世会 金剛拳にして胸の前で交差し、通肩の衣を着ている。
降三世三昧耶会 五鈷杵を横にし、その上に十字五鈷杵が載った蓮華。


22.金剛業菩薩(こんごうごうぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 四 印 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラカツマ  密号 善巧金剛・弁事金剛
身体は肉色。不空成就如来の四親近のうちの一尊。仏のあらゆる衆生救済を可能にする。
成 身 会 合掌した手を頂に挙げている。
三昧耶会 蓮華の上に羯磨杵が載っている。
微 細 会 身体は肉色。合掌した手を頂に挙げている。
供 養 会 羯磨杵が載った蓮華を両手で持っている。
四 印 会 身体は緑色。右手に羯磨杵を載せ、左手は金剛拳にして腰におく。
降三世会 金剛拳にして、胸の前で交差している。
降三世三昧耶会 蓮華の上に羯磨杵が載っている。


23.金剛護菩薩(こんごうごぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザララキシャ  密号 精進金剛・難敵金剛
身体は緑色。不空成就如来の四親近のうちの一尊。『護』とは、身を保護するものを意味し、衆生の救護し、一切如来が堅固な身を得ることとされている。菩薩が衆生救済するにあったって、菩薩自身の身を堅固に護り、護るためには菩薩行に精進することである。
成 身 会 二手を金剛拳にして胸の前におく。
三昧耶会 蓮華の上に甲冑の三鈷杵が載っている。菩薩の身を護る精進を、甲冑で表している。
微 細 会 左手は金剛拳にして人差し指を伸ばして胸の前におき、右手は剣を持っている。
供 養 会 甲冑の三鈷杵を載せた蓮華を持っている。
降三世会 金剛拳にして胸の前で交差している。
降三世三昧耶会 蓮華の上に甲冑の三鈷杵が載っている。


24.金剛牙菩薩(こんごうげぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラサシャ  密号 猛利金剛・護法金剛・調伏金剛
身体は白黄色。不空成就如来の四親近のうちの一尊。牙を持つ尊で、この牙で魔を屈伏させる。菩薩の加持によって、あらゆる障害を打ち破り、煩悩を寄せ付けないという。
成 身 会 二手を金剛拳にして外に向け、胸に当てている。
三昧耶会 蓮華の上に半分の三鈷杵が二つ載っている。この半三鈷杵は牙を現している。
微 細 会 身体は白黄色。二手を金剛拳にして外に向け、胸に当てている。
供 養 会 二手を金剛拳にした手を上に載せた蓮華を持っている。
降三世会 金剛拳にて胸の前で交差している。
降三世三昧耶会 蓮華の上に半分の三鈷杵が二つ載っている。


25.金剛拳菩薩(こんごうけんぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラシャジ  密号 秘密金剛
身体は緑色。不空成就如来の四親近のうちの一尊。手の指を堅固に結び合わせ握る働きを意味し、一切如来の誓願の堅固であることを現している。十六大菩薩の一尊で、修行は金剛サッタから始まり、この尊に到るので十六大菩薩の最後に位置する。衆生を輪廻の苦から解き放ち、安楽の境界へ結びつけるという。
成 身 会 二手を金剛拳にして胸に当てる。
三昧耶会 蓮華の上に金剛拳の二手を載せている。
微 細 会 二手を金剛拳にして胸に当てる。
供 養 会 金剛拳の二手を載せている蓮華を両手で持っている。
降三世会 金剛拳にして胸の前で交差している。
降三世三昧耶会 蓮華の上に金剛拳の二手を載せている。


26.金剛嬉菩薩(こんごうきぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 四 印 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザララキ  密号 普敬金剛  理趣会では荘厳清浄・春金剛
身体は青色。内四供養菩薩の一尊。大日如来が阿@如来を供養するために出生させて女尊。金剛嬉菩薩から光明が流れ出て、遍く十方世界を照らし一切如来を供養し、凡夫の貪りに染まった世界を破り、円満安楽を獲得するという。
成 身 会 天女形で、二手を金剛拳にして腰の側におく。左を向いて少し腰を曲げている。
三昧耶会 少し曲がった三鈷杵が蓮華の上に載っている。曲がった三鈷杵は躍り上がらんばかりの喜びを表している。
微 細 会 左手は金剛拳で伏せて腰におき、右手は金剛拳で仰向けて腰におく。
供 養 会 三鈷杵を載せた蓮華を両手で持っている。
四 印 会 少し曲がった三鈷杵が蓮華の上に載っている。
理 趣 会 密号は荘厳清浄・春金剛。二手を金剛拳にして腰の側におく。密号は荘厳清浄・春金剛で理趣経の解釈による。
降三世会 二手を金剛拳にして腰の側におく。左を向いて少し腰を曲げている。
降三世三昧耶会 少し曲がった三鈷杵が蓮華の上に載っている。


27.金剛鬘菩薩(こんごうまんぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 四 印 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラマリ  密号 妙厳金剛  理趣会では意慈澤金剛・夏金剛
身体は黄色。両手で華鬘を持っている天女形。内四供養菩薩の一尊。毘盧遮那如来が宝生如来を供養する為に出現させた菩薩。手に持っているのは華鬘で、華鬘は宝生如来の福と智の二徳を讃えたもので、金剛鬘菩薩をt出生させたことで供養に意を現している。
成 身 会 両手で華鬘を持っている天女形。
三昧耶会 蓮華の上に華鬘を形どった三鈷杵が載っている。
微 細 会 両手で華鬘を持っている天女形。
供 養 会 右手は拳にして胸の前におき、左手は華鬘を載せた蓮華を持っている。
四 印 会 蓮華の上に華鬘を形どった三鈷杵が載っている。
理 趣 会 密号 意慈澤・夏金剛。両手で華鬘を持っている。
降三世会 両手で華鬘を持っている天女形。
降三世三昧耶会 蓮華の上に華鬘を形どった三鈷杵が載っている。


28.金剛歌菩薩(こんごうかぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 四 印 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラギタ  密号 妙音金剛・無畏金剛  理趣会は光明金剛・秋金剛
身体は赤肉色。内供養菩薩の一尊。毘盧遮那如来が無量寿如来を供養するために出現させた菩薩。無量寿如来の説法の徳を司ることから、これを讃えて説法の妙なる響きを歌詠に託して表示したもので、箜篌(クゴ・ハープのようなもの)を持ち曲を奏でる金剛歌菩薩で象徴している。
成 身 会 天女形でクゴを奏でる姿。
三昧耶会 蓮華の上に三鈷杵のクゴを載せている。三鈷杵は自己(行者)・仏・衆生あるいは体・心・言葉が平等でありと理解されているので、三平等の法輪が転じていることが示されているという。
微 細 会 天女形でクゴを奏でる姿。
供 養 会 クゴを載せた蓮華を両手で持っている。
四 印 会 蓮華の上に三鈷杵のクゴを載せている。
理 趣 会 密号は光明・秋金剛。天女形でクゴを奏でる姿。
降三世会 天女形でクゴを奏でる姿。
降三世三昧耶会 華の上に三鈷杵のクゴを載せている。


29.金剛舞菩薩(こんごうぶばさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 四 印 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラニリタ  密号 妙通金剛・神通金剛  理趣会では身楽金剛・冬金剛
身体は緑色。内供養菩薩の一尊で天女形。毘盧遮那如来が不空成就如来を供養する為に出生させた尊。不空成就如来は精進の徳を表すことから、喜びを舞うという行為で供養の意を現した。密号は精進の力を現したものです。
成 身 会 両手で踊りのしぐさをしている。
三昧耶会 蓮華の上に十字の羯磨杵が載っている。十字はあらゆる煩悩を破る事を現している。
微 細 会 両手で踊りのしぐさをしている。
供 養 会 宝珠を載せた蓮華を両手で持っている。
四 印 会 蓮華の上に十字の羯磨杵が載っている。
理 趣 会 二手を胸の前で交差し、踊るしぐさをしている。
降三世会 両手で踊りのしぐさをしている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に十字の羯磨杵が載っている。


30.金剛焼香菩薩(こんごうしょうこうぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラドビ  密号 速疾金剛・端厳金剛
身体は青色。外供養菩薩の一尊で天女形。阿@如来が毘盧遮那如来を供養するために出生させた尊。阿@如来が毘盧遮那如来の供養に応えるために悦びの境地に入り、焼香供養をあまねく一切の金剛界に広げて天女の身となったという。無碍なる智慧の喜びとその働きが一切に行き渡ることを示し、香が自由に広がるように、衆生に歓喜を与えることを現している。
成 身 会 両手で香炉を持っている。
三昧耶会 蓮華の上に香炉が載っている。
微 細 会 蓮華形の香炉を両手で持っている。
供 養 会 香炉を載せた蓮華を両手で持っている。
理 趣 会 蓮華形の香炉を両手で持っている。
降三世会 香炉を載せた蓮華を両手で持っている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に香炉が載っている。


31.金剛華菩薩(こんごうけぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラホシュヘイ  密号 妙色金剛・清浄金剛
身体の色は浅黄色。盛った花を両手で捧げている形。外供養菩薩の一尊で天女形。宝生如来が毘盧遮那如来を供養するために出生させた。華で飾り立てることは一切の徳が荘厳された事を意味している。そして、一切衆生の迷いを破り、無碍なる智慧が荘厳された喜びが示される。
成 身 会 盛った花を両手で捧げている形。
三昧耶会 蓮華の上に盛った華が載っている。
微 細 会 盛った花を両手で捧げている形。
供 養 会 盛った華が載った蓮華を両手で持っている。
理 趣 会 左手で盛った花の器を持ち、右手で器を摘むような形。
降三世会 盛った華が載った蓮華を両手で持っている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に盛った華が載っている。


32.金剛燈菩薩(こんごうとうぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラロケイ  密号 普照金剛
身体は赤色。外供養菩薩の一尊で天女形。無量寿如来が毘盧遮那如来を供養する為に出生させた。毘盧遮那如来の供養に応えて、光明による供養の境地に入り、光明を法界に行き渡らせ光明天女として現れる。智慧の光でもって無明の闇を照らし、光輝く世界に荘厳する働きがこの尊なのです。
成 身 会 両手で燭台を持っている。
三昧耶会 蓮華の上に燈っている燭台が載っている。
微 細 会 両手で燭台を持ち、正座をしている。
供 養 会 燈明が載っている蓮華を両手で持っている。
理 趣 会 両手で燭台を持っている。
降三世会 燈明が載っている蓮華を両手で持っている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に燈っている燭台が載っている。


33.金剛塗香菩薩(こんごうずこうぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラケンダイ  密号 清涼菩薩
身体は緑色。外四供養菩薩の一尊で天女形。不空成就如来が毘盧遮那如来を供養するために出生させた尊。塗香は香木を粉末にしたもので、身体を清めるために塗るものです。この尊は体・言葉・心の三業を清め、煩悩を払う働きを象徴している。
成 身 会 左手に塗香器を持ち、右手は塗香を塗ろうとしている形。
三昧耶会 蓮華の上に塗香器が載っている。
微 細 会 左手は塗香器を持ち、左手は胸の前においている。
供 養 会 塗香器を載せた蓮華を両手で持っている。
理 趣 会 左手で塗香器を持ち、右手は器を摘んでいる。
降三世会 塗香器を載せた蓮華を両手で持っている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に塗香器が載っている。


34.金剛鉤菩薩(こんごうこうぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラクシャ  密号 召集金剛・普集金剛
身体は青色。四摂菩薩の一尊。毘盧遮那如来を供養する為に出生した、外四供養女達(香・華・燈・塗菩薩)を管理する門衛。四摂の摂は摂取のことで、鉤で一切衆生を救い取る意味と、鉤でもって諸尊を曼陀羅に引き入れる意味とがある。
成 身 会 左手は拳にして腰に当て、右手は鉤を持っている。
三昧耶会 蓮華の上に三鈷の鉤が載っている。
微 細 会 左手は拳にして人差し指だけ伸ばし腰に当て、右手は鉤を持っている。
供 養 会 三鈷鉤を載せた蓮華を両手で持っている。
理 趣 会 手は拳にして腰に当て、右手は鉤を持っている。
降三世会 手は拳にして腰に当て、右手は鉤を持っている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に三鈷の鉤が載っている。


35.金剛索菩薩(こんごうさくぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラハシャ  密号 等引金剛・慈引金剛
身体は白黄色。四摂菩薩の一尊。密号は慈悲心を持っ、平等に衆生を曼陀羅に引き入れるという意味。一切の如来達も再び曼陀羅に引き入れるという。如来達と衆生を金剛鉤菩薩の鉤で引き寄せ、金剛索菩薩の縄で引き入れる。
成 身 会 左手は拳にして腰におき、右手は索を持っている。
三昧耶会 蓮華の上に独鈷杵の索が載っている。蛇の形をしている索で『引き入れる』意味を現している。
微 細 会 左手は拳にして腰におき、右手は索を持っている。
供 養 会 独鈷杵の索が載っている蓮華を持っている。
理 趣 会 左手は拳にして腰におき、右手は索を持っている。
降三世会 独鈷杵の索が載っている蓮華を持っている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に独鈷杵の索が載っている。


36.金剛鎖菩薩(こんごうさぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラサフタ  密号 妙住金剛・堅持金剛
身体は赤肉色。左手は拳にして腰に当て、右手は鎖を持っている。四摂菩薩の一尊。鉤で引き寄せ、縄で引き入れ、鎖で繋ぎ止める。衆生を菩提に入らしめ、悪趣に落とさない。そして、煩悩を破った全ての如来達を、衆生救済の為に衆生界に引き止める。
成 身 会 左手は拳にして腰に当て、右手は鎖を持っている。
三昧耶会 蓮華の上に両端に三鈷杵が付いた鎖が載っている。
微 細 会 左手は拳にして腰に当て、右手は鎖を持っている。
供 養 会 三鈷の付いた鎖が載った蓮華を両手で持っている。
理 趣 会 左手は拳にして腰に当て、右手は鎖を持っている。
降三世会 三鈷の付いた鎖が載った蓮華を両手で持っている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に両端に三鈷杵が付いた鎖が載っている。


37.金剛鈴菩薩(こんごうれいぼさつ)
成 身 会 三昧耶会 微 細 会 供 養 会 理 趣 会 降三世会 降三世三昧耶会
梵名 バザラベイシャ  密号 解脱金剛・歓喜金剛
身体は緑色。両手に五鈷鈴をそれぞれ持っている。四摂菩薩の一尊。鈴の音が全てに行き渡るとことから、本尊が自分の心に入り、自分が本尊のl境地に入る事を意味する。鉤で引き寄せ、縄で引き入れ、鎖で留め、鈴で完全に曼陀羅に入らせる。鈴の音は人を楽しませることから解脱をさせ歓喜させる。
成 身 会 両手に五鈷鈴をそれぞれ持っている。
三昧耶会 蓮華の上に五鈷鈴が載っている。
微 細 会 両手に五鈷鈴をそれぞれ持っている。
供 養 会 五鈷杵が載った蓮華を両手で持っている。
理 趣 会 左手を拳にして腰に置き、右手は五鈷鈴を持っている。
降三世会 五鈷杵が載った蓮華を両手で持っている。
降三世三昧耶会 蓮華の上に五鈷鈴が載っている。


38.地   天(ちてん) 39.水   天(すいてん)


成身会

三昧耶会微細会
供養会降三世会
降三世三昧耶会


成身会


三昧耶会微細会
供養会降三世会
降三世三昧耶会
四大神の一尊の天女形。身体は白色で、頭上
に三日月を頂いており、羯磨衣を着る。
地大の徳を現す。象徴は蓮華と賢瓶で、蓮華は衆生の心を指し、賢瓶は衆生の乾いた心に智慧の水を注ぐという。
四大神の一尊。身体は青色で、羯磨衣を着ている。
水大の徳を現している。象徴は蓮華で、泥水より出たにもかかわらず、泥に汚れていない清らかさを示している。


40.火   天(かてん) 41.風   天(ふうてん)


成身会

三昧耶会微細会
供養会降三世会
降三世三昧耶会


成身会


三昧耶会微細会
供養会降三世会
降三世三昧耶会
四大神の一尊で仙人形。身体は赤色で、光背に火焔があり、羯磨衣を着ている。
火大の徳を現している。象徴は三角火焔で、
智慧を意味する。
四大神の一尊で忿怒形。身体は浅黄色で、頭上に独鈷を戴き、羯磨衣を着ている。
風大の徳を現している。
象徴は幢幡は風になびく自在なことを意味している。


   

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